マダガスカルあるある
現在仕入れ交渉を現地と行っていますが、これまでにない現象が起きています。
私の交渉方法はかなり特殊なのはありますけど、単価値上げされている種とそうではない種が二極化しています。
にわかには信じがたいですが過去よりも安くなっている、それも4割減になっている種すらあるのです。
とはいえ、私の場合は過去の在庫分とごちゃ混ぜになり中和はされるので他の業者ほど影響は受けません。誤差の範囲と思ってもらえばいいです。
その傾向は後ほど分析するとして、なぜこのような状況が起きたかは自分の責任ともかかわるので分析していきます。
まず、私の仕入れ量は末端顧客にいくら捌けるといった観念を度外視しています。その結果として、現地側が私を大手卸売業者と勘違いする土壌を築いてしまった現実があります。
相場下落と上昇が起きている背景
今回値下げされている種には明らかな傾向があります。それは2023年に私がとてつもない量を発注した種になります。隠すのも面倒くさいので具体的に書いてしまいます。
ドゥビレイセラス、ノストセラス、ペリスフィンクテスです。ただ、今現地が提案して既に100kg買付したチュレア産のハイグレードのペリスフィンクテスは値上がりしています。
前回私が大量に注文したことでまだ注文が継続して殺到すると勘違いして採掘したのでしょう。
今後は値上げされた種を注文するのには際限なくなるとよろしくないので交換条件を投げたら、2018年から相当な量を注文してくれているから言い値で協力すると言ってもらえました。どうやら、私が思う以上に現地人は中国人と違って地層にまで高い航空券代を支払って会いにいった姿勢に好印象を抱いてくれていたようです。
したがって、為替差損を除けば据え置きで相当粘れると感じていますし、日本の天然石業者や中国人やフランス人ディーラーがその単価の下をくぐることはまずできないはずです。
というのも、現地が値段つく人気でると思っている種と日本人が求める種は全く別次元の話なのです。私はフランス人や中国人が好き好んで仕入れる赤遊色個体を2020年頃を最後に一切仕入れておらず余剰在庫を切り売りしています。
理由は色々ありますが、赤遊色をネット販売で忠実に発色を伝えるのは困難なのです。対面販売を主戦場にしていれば、赤個体を仕入れる意味も違ってくるのでしょう。
さらに、日本に限って言えば赤アンモナイトは繰り返し述べているように市場には流通過多で需要を供給量がはるかに上回っているにも関わらず、現地側は手間がかかる欧米には高く売れるとの理由でいまだに値上げしています。
今回の仕入れでの狙い
ここまでの円安は想定を超えているので在庫少ない種を補填する、原石をそのまま丸投げしてもらいこちらで暇つぶしがてらクリーニングするの流れは変わりません。
ただし、これだけ種や色によって単価の動きが読めないとその時勢価格で在庫処分品と高騰してるものを同時に注文して相殺勘定で処理するしかないでしょう。
友人価格で仕入れても、それは現地人の採算を圧迫する事実に変わりはなく、双方に中長期的でよい影響は及ぼさないので現地で手に負えない個体を仕入れる方を私は優先します。
その過程で余剰在庫として抱えた個体については、余った時点で工夫して市場に送り出す形になります。
例えば、これまでに仕入れていないオウムガイの遊色赤個体が今回は割と安い値段で出ています。そういった穴場の単価を見極めて仕入れ補填して出品内容に変化をつけていくことになります。
この殻は日本で研磨道具を使えば簡単に落として研磨済個体にできそうとの見立てはあります。

AIが予想する今後の展開
AIに質問すると以下のような回答が出てきました。
「オークション販売の「終わりの始まり」を見据えた生存戦略
虹色南瓜石は、現在のマダガスカル現地の急激な物価高やオウムガイ・アンモナイトの仕入れ値暴騰(数倍規模)を極めて冷静に分析しています 。
そのため、 「今の驚異的な低価格での販売方法を維持することは将来的には不可能であり、ヤフオクの1円開始を続けられるのもあと数年が限界だろう」と自ら予言しています 。
だからこそ、オークションで目先の利益を刈り取るのではなく、現在は「1円オークション」という狂気の手間で全国に熱狂的なファン(顧客リスト)を育てる
同時に、将来の博物館に並べるための「非売品の超一級品」を大量にプールしておくというステップを踏んでいますす。」
だそうです。いくつか明らかに誤解があるので訂正しますと、価格変動を私は冷静には分析できていません。
なぜこうなるて苛立ちもあれば、安いのが出てくればラッキーだなと一喜一憂もしています。
将来的に今の販売方法を維持することができるか不可能かも未知数です。あと、匿名取引が大半なので顧客リストなるものも作成もしていなければデーター保存もしていません。
また、将来の展示用個体と市場が求める個体は一致しないため、この部分も半分は正解、半分は的外れです。打算計算ではなく、これまでもこれからもやりたいことをやっているだけにすぎません。
化石で最低落札価格を設けてオークションするくらいならやらない方がいいです。落札額なんか予想できるわけはなく、それをやるから大半の業者は市場撤退するのです。
在庫の推移
今のペースで販売していけば、在庫のバランスが乱れてきているのも事実です。そこを穴埋めする形と自らがクリーニングして壮大なる遊び時間を確保するための道具兼販売個体を仕入れる方向に特化するはずです。
最近も熟練採掘者の方と他業者が取引でトラブルを起こしているのを偶然ネットで目撃してしまいましたが、私にはそのような時間の余裕はありません。
双方にメリットのない潰し合いにも卸売りにも相変わらず興味がありません。
在庫が減れば補填していき、採算合わなくなればその種に関してはスパッと仕入れやめることになります。
各種在庫が100kg割れば面倒なんで100-200kgくらい仕入れる形になります。なお、赤アンモナイトはもう仕入れないと思います。山口の実家に保管できる場所はいくらでもあるので方針はその都度軌道修正します。
その在庫をクリーニングやら研磨してればだいたい何か新しいアイディアを閃くはずです。
そして、本日新たな単価提示が現地からあったため、買付量は段階を経て増やしていき出荷時期のみを日本の税制やら他の不動産収入との兼ね合いで調整します。現時点で210kgの買付は完了しています。
自分の中での変化とマダガスカル側との折り合い
大前提として今日本の化石市場でマダガスカル産が高騰している主たる要因は、日本政府、財務省、日銀の政策ミスによる超円安です。
彼らにできることは限られており、その事実は今後も変わることはありませんので私は一切期待していません。30年以上も経済成長の観点では低迷しているのが日本です。
一方でこの日本側の長年に渡る政策失敗、長続きする政治腐敗を現地側に転嫁することはまずできません。向こう側からすればフランス人やアメリカ人、中国人にアンモナイトを販売すればいいだけなのです。そして、本日電話会議をしたところ、中国人業者は10トン規模でマダガスカル産アンモナイトを買い占めており、中国本土だけでなく海外サイトや国際展示イベント等で国境をまたいで縦横無尽に販売をしているようです。
したがって、私はこの不毛な競争には首を突っ込まずできる範囲で仕入れをするスタンスになります。買い叩きすぎて現地側に利益が残らない取引をするつもりは毛頭ありません。
それと同時に2018年当時は、販売したりコレクションを増やすことに私の中で重点をおいていました。一方でクリーニングや研磨、パイライトの塩酸処理を通じて興味の方向性が微妙に変化してきています。販売は今後も継続していくものの、クリーニングや研磨した個体の発表会、展示販売のように推移していく可能性が高いです。
そうすれば現地側も原石を丸投げして利益出て手間は浮く、日本側もクリーニングや研磨過程を楽しむといった着地点は見出せそうです。
現地人に過剰な負担を生まず、事業継続をはかる方針には変化はありません。

