アンモナイトの殻や本体の構成どうなってる?
これまで深く考えてこなかったんですが、アンモナイトの殻の成分を深く考えるようになりました。
きっかけは先日ブログにも書いたパイライトやら遊色、縫合線表現型と鉄分等の潜伏について調べたからです。
アンモナイトの殻の成分
AI検索によるおさらいです。
AI による概要
「アンモナイトの殻の主成分は炭酸カルシウム(CaCO3)で、主にアラゴナイト(霰石)と呼ばれる鉱物で構成されています。真珠層が化石化したもので、美しい虹色に輝く個体(アンモライト)は、このアラゴナイトとキチン質が交互に積み重なる構造に由来します。
詳細な成分と特徴は以下の通りです。
- 基本構成: 貝殻と同じ、炭酸カルシウム(アラゴナイト)が主体。
- 構造: 真珠層が2つのプリズム層に挟まれた「3層構造」。
- 変化: 地中で圧力や温度がかかると、アラゴナイトから方解石(カルサイト)に変化する場合がある。
- 置換: 化石化の過程で、鉄やマンガン、黄鉄鉱(パイライト)に置き換わり、金属光沢を持つものも存在する。」
この記載について、最近何百個もまた狂ったようにクリーニングしてると思い当たる節が多々ありました。
これまで私が黄鉄鉱アンモナイトと商品名に名うって販売していたのは殻だけでなく、殻の下、口部等本体まで黄鉄鉱で構成されてる個体が殆どでした。ところが、部分的に黄鉄鉱化している個体はこれまえ母岩つき訳ありとして販売していました。
殻やその下の構成要素も0か100ではなく、非常に複雑なバランスになっていると最近気づいてきました。

アンモナイトの殻の成分を逆手にとった研磨方法
化石は出てくる量に限りがあり、その中でも状態がよく市場流通させることができず個体数はさらに少なくなります。
そこでひと昔までのようにオパール化アンモナイト赤、青と記載して売れるような時代はもう過ぎ去っています。これらをふまえ、殻の残る個体に摩擦を施し研磨する試みに最近は没頭しています。
この殻のバランスが実に繊細で少し間違えば、何も研磨しないままの方が見栄えよかったといったケースも頻繁に起こります。
さすがに8年以上も直輸入販売をしているのでそろそろ販売者として研磨技術やクリーニングについて深掘りしないといけない時期にきています。
そこで殻を残しつつも、マダガスカル人と全く違った切り口で表面で別の見せ方をしようとしています。SNS等には既に投稿していますが、殻の別の層を私が研磨して見せる白銀表層と立体感のある縫合線見せる努力をしています。

所要時間がすさまじいこと、肺に粉塵が蓄積しないよう粉塵マスクをつけての作業ですので量産体制は厳しいでしょう。
マダガスカル人が行う研磨、クリーニングは以下です。
①大量生産だからこそできる刃が傷むことを気にしない機械による高速研磨
②水と高速研磨、やすりによる表面の艶出し(マダガスカルは下水が日本ほど整備されていないため薬品利用は困難なのであくまで水に依存)
こうなるとこちらでできるのはその真逆の作業におのずとなります。
①少量生産で手作業で小回りが利く研磨、クリーニングを施す
②パイライトでいけば酸漬け、デザインナイフ等を利用したへそ出しといった手先を使う作業を行う
まさに対局に位置する作業手法になりますね。ここ数か月試していて、少しずつ前進はしています。
新しい研磨技術に伴う課題
パイライトは酸漬けを駆使することで時間の経過による酸化の影響を減らすことに一定の成果が出てきています。それでも定期的に真鍮ブラシで磨くこと、湿度が低い空間に保つことが条件としてあがってくるでしょう。
パイライトと遊色の共存についても酸の使用ができないため、今後どうやって中長期的にそのままの状態を維持できるようにするかには大きな課題が残ります。

また、白銀層の研磨露出はそもそもその層を出せる個体は赤や青、縫合線個体を見せることよりはるかに適応個体が限定されます。どの個体でも同じような結果にはならず、また外観がどれくらい維持できるかも確定情報はありません。

それでも、私自身も販売に携わっていてマダガスカル産アンモナイトには安くて普通とのイメージが定着している以上、事業継続していくうえで工夫することは必要不可欠です。
今でこそ他業者が超円安に伴い、大幅値上げをしている関係で私が販売する個体もヤフオク、メルカリ、ホームページでも値上がりしているものの、定価で販売するには誰もが納得いく付加価値がそこには必要となるでしょう。
現時点でわかっているのは、マダガスカル産アンモナイトは産出量が絶対的に多いので可能性は黄鉄鉱個体にしても遊色個体にしても無限大に広がっていることくらいです。
