たまき
管理人のたまきです。
1979年11月13日生まれ、これまでアフリカで建設業を通じフランス語通訳や石油ガスプラントの海外営業業務に従事してきました。
アフリカの地政学リスクを取捨選択して事業展開しています。
他の販売者が仲介業者を介すところを自分だけで直輸入することで、コストを最大限カットし低価格と高品質を両立しています。
2018年よりマダガスカル産アンモナイトを年間トン規模で仕入れて販売しています。
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2010年頃から市場流通し始めた黒アンモナイトの記事です。
黒アンモナイトは、マダガスカルのマジュンガ地層から産出されます。ただし、同じ地域でも青い殻のアンモナイトとは全く違う地層から出てきます。
原石を研磨すると以下のようになります。
黒アンモナイトの特徴は、ホワイトクォーツやマグヘマタイト、アラゴナイトを含んでいる点です。
また、黒アンモナイトには磁力があり、口部分や表面に磁石を近づけるとくっつくのには皆さん驚かれます。
私がこれまで見ているかぎり、クレオニセラス・ビューダンティセラス・マダガスカルカリエンス・ドゥビレイセラス・プゾシア・フィロセラス・デスモセラス・オウムガイ(アンモナイトではない)の黒個体は既に目にしています。
また、黒アンモナイトは海外で特に人気が高く、アンモナイトを真っ二つに裁断するスライスアンモナイトでは黒個体が主流になりつつあります。
黒クレオニセラスのスライス個体
では、なぜ黒アンモナイトは日本であまり目にすることがないのでしょうか?
これには深い歴史があります。
2010年当時、マダガスカルではフランス人や中国人が黒アンモナイトの真新しさに注目し、大量に注文を現地企業に出しました。しかし、その注文を出し、現地人が発掘を終えたときにはフランス人や中国人が受け取りを拒否した事例が多発しました。
これが現地人のトラウマとなり、黒アンモナイトは半ば迷信のように赤字を抱えるリスクを孕むと思い込まれるようになりました。
アンモナイトの注文は、半額を発掘依頼時に支払い、残金を商品受け取り時に受け取ることが殆どです。したがって、発掘作業着手前に支払われる代金は建機レンタルや職人たちの宿泊費や交通費に使われます。一方、商品受け取り時に受け取る50%が現地人の利益になっています。
黒アンモナイトには非はなく、そこに介在する人々のコミュニケーションミスによって市場から遠ざけられてきました。
少し話がそれましたが、歴史背景はさておきこの黒と白のモノトーン個体も多い黒アンモナイトが外国人や日本人の方に一定の需要があるのは興味深いです。
私が最近注目しているのは、黒アンモナイトとピアスやペンダント等のアクアセサリーの相関性はかなりの可能性を秘めているとみています。こちらの将来性も個人的に楽しみにしています。
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