化石転売屋について

ネット上で化石の転売についてよく呟いている方を見かけます。

私自身は転売を禁止していませんし、転売を明確に定義もしていません。

私のような直輸入業者が人のせいにして言い訳をすることは可能ですが、転売屋が存在する理由を端的に言ってしまえば転売屋の方が元の仕入れ先よりも高く販売する営業能力をもっている点につきます。

それが嫌なら転売されないように営業能力を高めていくしかありません。

ただ、ポストカードやビラの転売時に販売することは作者の著作権との関係上ご遠慮いただいています。これは私自身が面白くないといった次元ではなく、周囲の方を巻き込み信頼関係に影響を及ぼすからです。

そもそも転売屋の定義とは何なのでしょうか？

私が思うのは、元々の仕入れ業者から引き取って末端顧客に届けるまでに付加価値を与えてない方を想像します。

つまり、ハンドクラフト作家の方が二次加工して販売する場合や店舗販売を行う方が実物を見せて販売するのはネットショップのみで販売する私にはない強みなので転売ではないと皆さんも思われるはずです。そこには直輸入業者にはない付加価値が存在します。わかりやすい例で言いますと、ハンドクラフト作家のような手先の器用さ、加工技術を私は持ち合わせていません。そこを補っている方は転売屋とはまず言われないでしょう。

一方で、メルカリやヤフオクで私の出品文章や販売時の写真をそのまま転用して販売している方をたまにお見かけします。これがいわゆる世間一般に言われる転売行為なのではないでしょうか。写真転用や出品文章コピーはお客様に私が販売していると誤解を与えるため、私もさすがにお断りしています。

しかし、これも私のところから化石を購入して満足いかなかった、もしくは想像していた個体ではなかった場合や化石を置く場所を空けるために断捨離する場合もあるでしょう。所有者がその化石をどう扱うかまで最初に販売した人が縛る権利はないと私は思っています。

そのうえで本当に化石が欲しい人に転売屋のマージンが上乗せされた価格が提示されるのは理不尽とは私も考えています。この点をふまえ、本ホームページや販売プラットフォームを通じてアンモナイト販売者として認知度を高めていかないといけないなとは痛感しています。

結論ですが、冒頭に書いたように私自身は転売行為を禁止することは事実上不可能と考えています。

そのうえで直輸入を大規模で行う立場として、今以上にヤフーオークションやメルカリの評価を積み重ねて転売屋が暴利を貪る隙を減らしていく努力は必要になるでしょう。

特にヤフーオークションは私は最低落札額を設定していないため、転売屋や同業他社が参加していなければオークション自体が成立しない側面もあります。

良くも悪くも転売屋と直輸入業者は共存共栄を求められるとの結論です。

メルカリの評価