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アンモナイトの需要はなぜ途絶えない?

アンモナイト販売を始めた当初友人から質問されました。

「あなたは日本中の化石好きがもうアンモナイトはいっぱい買ったから必要ないとなったらどうする?」

この質問に私は「マダガスカルには多種多様なアンモナイトがあるからそうなればそのときに考える」とだけ返答しました。

6年前は最初に10kgだけハンドキャリーしてお試し販売してみました。赤と青の遊色個体のみの販売にとどまりました。最初こそ無謀にも定価販売を試して時間だけが過ぎていきましたが、1円開始のオークション形式にしてから活路が開けました。

そもそも評価0に近いところからスタートしましたので当初の落札額は300-500円程度、よくても4000円程度といった感じで周囲からはアンモナイトで生計たてれれば苦労しないと揶揄されていました。

その変遷を後々辿る意味と備忘録の観点からヤフーオークションの結果はSNSのXに毎回投稿しています。

ただ、10kgの在庫を完売したので1円開始でも需要が一定数あることは実感としてありました。

では、リピーターの方々はどういった属性の方なのでしょうか?

ざっと思い浮かぶのは以下の属性の方々が多い印象です。

・大学や学校の先生、研究者

・化石好きなお子様をもつ親御さん

・ハンドクラフト作家

・医者、個人経営者

・博物館学芸員

近年の匿名取引の普及により、私はほとんど顧客情報を知りません。お客さんの方から教えていただいたケースでなければ属性を正確には把握しておりません。

それでもさまざまな属性の方々や老若男女問わず惹きつける魅力がアンモナイトにはあるのでしょう。

人によって、螺旋模様に魅力を感じる方や遊色の輝きに拘る方といった具合に好みはさまざまです。

安定した人気を誇るペリスフィンクテスの渦巻き螺旋

宝石や天然石、隕石と比較すれば単価が安いことも影響しているのでしょう。昔から私はフランス料理ではなく、身近に手が届くラーメン屋のようなポジションがアンモナイトの位置づけと例えてきました。

リピーターが一定数確保できる商材であること、安価で複数入手して個体差を楽しむ目的が機能している。イベントプレゼントやアクセサリー作成の原材料として定期的な需要があり、消耗品的な性質も合わせもっていることが大きな理由だと私は考えています。

2019年当時に現地人に依頼して制作したペンダントトップ

しかしながら、オウムガイの化石のように市場供給過多になれば価格暴落が起きることもまぎれない事実です。需要はあれど、やはり需要と供給のバランスに配慮することは販売する側の責務であるとも言えます。

この記事の著者

たまき

管理人のたまきです。
1979年11月13日生まれ、これまでアフリカで建設業を通じフランス語通訳や石油ガスプラントの海外営業業務に従事してきました。

アフリカの地政学リスクを取捨選択して事業展開しています。
他の販売者が仲介業者を介すところを自分だけで直輸入することで、コストを最大限カットし低価格と高品質を両立しています。
2018年よりマダガスカル産アンモナイトを年間トン規模で仕入れて販売しています。

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