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アンモナイト専門店はなぜ存在しないのか?

これまでに天然石屋や化石商、骨董品屋が事業の一部でアンモナイトを販売しているケースが大半です。博物館のお土産コーナーとかでも少しは販売されているかもしれません。

私が思いつく限りでアンモナイト専業がなぜ成立しないのか理由をあげてみたいと思います。

1.カナダ産を除いて単価が安く、キャッシュフローを維持できない。固定費を支払うだけの売上が見込めない。これが宝石なら常連さんが少なくとも、結婚指輪用のダイヤが数個売れたら固定費の捻出が可能でしょうがアンモナイトの場合そうはいきません。

2.そもそも日本の国産アンモナイトのように産出量が少なく、値段を下げることができない事情がある。

3.アンモナイトの種が多種多様にあれど、同じ国からまとまった数を仕入れても在庫を捌ききれない。

4.常連さんが購入しに来てくれる前に先行き不透明さで事業継続を断念する人が多い。

5.辺鄙な地で採掘が行われる場合が多く、地政学リスクをとってやる必要性があまりない。

6.自分で直輸入する流通経路や人脈がないと仲介業者を介すしかなくなり、粗利益が手元に残らない。

7.競合他社には中国系企業が参戦しており、彼らは運送会社から現地の代理店、中国本土での加工も一気通貫で行うため日本人のリスク管理では対応しきれない。

8.海外のアンモナイトを仕入れようにも税制や持ち出し規制が頻繁に変わったり、為替リスクを個人で引き受けるデメリットが大きい。一方、法人で企業案件としてやるには単価が安すぎること、株式会社であれば株主の手前リスクを取ることはハードルが高い。

私の場合、採算とは違った目標があり事業を続けています。その目標についてはまた追って記事で話したいと思っています。

この記事の著者

たまき

管理人のたまきです。
1979年11月13日生まれ、これまでアフリカで建設業を通じフランス語通訳や石油ガスプラントの海外営業業務に従事してきました。

アフリカの地政学リスクを取捨選択して事業展開しています。
他の販売者が仲介業者を介すところを自分だけで直輸入することで、コストを最大限カットし低価格と高品質を両立しています。
2018年よりマダガスカル産アンモナイトを年間トン規模で仕入れて販売しています。

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