世間の値上げと化石の相場について | 虹色南瓜石(にじいろかぼちゃいし)

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世間の値上げと化石の相場について

化石の相場について少しふれてみたいと思います。

天然石を取り巻く環境

私はマダガスカル産についてのみしか把握していませんのでマダガスカルに限定して書きます。

現地の輸出課税こそ見送られたものの、基本仕入れ単価に輸送費や掘削人件費等が上乗せされ仕入値は上がり続けています。アンモナイトもこれは例外ではなく、今後は私は原石仕入れなり単価安い種にシフトして事業継続していく形になります。

他の仕入れ業者がヤフーオークションから撤退し、無在庫転売せどり屋が増えた背景にはこういった事情がありそうです。

マジックストーン等の天然石は2010年以前にブームは過ぎ去っており、上流から買い叩かないかぎり値上げして採算維持はかなり厳しいと私は分析しています。

値上げした業者や店舗に対する答え合わせ

化石に適正価格というか定価はあってないようなものです。

需要と供給で売上上がらない、赤字を抱えたらゲームオーバーとなります。

例えばラーメン屋で見ていくと、1000円を超える店が増加している一方で閉店する店も増えています。

値上げが自分たちの首を絞めることもあるのです。

競争相手が値上げに乗ってこなければ、同じ味ならお客さんは安い方を選びます。

賃上げと耳にしてますが、趣味に使えるお金が増えるところまで物価上昇に賃上げが追いついていないでしょう。

化石に関していえば、長引く円安と生活必需品の値上げに伴い、値上げするのは自由ですが売り捌けるかどうかは別問題です。衣食住の固定費と違って、娯楽費用は真っ先に節約対象となります。

ヤフーオークションに中国人業者や僅かな日本人業者しか残っていない現状を見れば、値上げをした業者が末端価格に転嫁して好転している可能性は低そうです。

値上げに対する考え方

価格競争の自由があり、販売業者が価格決定を行うのは自然な流れなのかもしれません。

一方で、オークション等を通じて相場の動き、お客様の傾向を正確に見極めなければ時間だけが過ぎていき余剰在庫を抱えることになります。

私の場合、2021年と比較すれば販売価格は上がっています。しかし、これは1円開始オークションの落札額の上昇に伴う動きです。他の業者が市場撤退したこと、自分の取り扱うラインナップが拡充されたことが要因とみています。

2019年時点の落札額、評価等が低かったこともあり今より安く終了

私自身による値上げは定価商品にしても行っていません。

市場参加者の自由意志で価格決定がなされ、適正価格がはじかれるのが健全な状況であるとの値上げへの受け止め方は今も昔も変わっていません。

それでも、物価上昇により採算が原価割れしたら市場撤退となります。

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