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ヤフーオークションの手数料の変遷

ヤフーオークションから化石販売業者が減っている印象があるのでこれまでの変遷を一度まとめておきたく記事にしています。

オークションサイトの歴史

消費税増税とリンクして手数料は変更されるケースが多いので推移を振り返ってみます。

2001年にヤフーオークションは有料化(会費月額294円)されています。

その背景には、犯罪の温床になるリスクを孕んでいることやライバル企業との競争がありました。

当時は、楽天フリマオークション・イーベイジャパン・ビッダーズ・ぐるぐるオークション等のサイトがしのぎを削っていました。

その後、ぐるぐるオークションやイーベイジャパンのように市場撤退が相次ぎました。

その後はしばらくヤフーオークションの独壇場が続きました。

そこから12年の月日が流れ、オークションサイトではありませんがメルカリがフリマサイトとしてポイント制や広告戦略によって一気に台頭し現在に至ります。

物価上昇や増税に伴う手数料の改定

私が大学時代にリサイクル品を処分していたころは、ヤフーオークションの手数料は僅か3%でした。

当時は1出品ごとに10円の手数料を徴収されており、現在はその出品手数料は廃止されているため単純比較はできないものの、参考データとして列挙します。

その後、増税やサービス拡大に伴う値上げ推移は以下のとおり。

2006年5月21日 落札システム手数料を3%から5%へ値上げ

2018年11月12日 落札システム手数料を5%から8.64%へ値上げ

2019年10月1日 落札手数料を8.64%から8.8%へ値上げ

2024年6月4日 落札手数料を8.8%から10%へ値上げ

また、ヤフープレミアム会費は、2001年5月28日からは月額294円(消費税込)に値上げ、2008年12月1日に月額346円(消費税込)、2012年10月から399円、2016年3月からは498円に値上げした。 2019年10月からは508円となっている。

なお、参考までに2013年より台頭したメルカリは販売手数料を一律10%としている。

これを見てもゆでがえる方式で少しずつユーザー負担が増していることはわかります。

同時にサービスも拡充しているので費用が発生するのが仕方ない部分を差し引いても負担は増加しています。

今後予想されるシナリオ

私は日本政府が減税に踏み切る可能性はゼロとみており、近い将来消費税15%になればヤフーオークション落札手数料やメルカリ販売手数料も消費税率と同じ水準になることを確実視しています。

このタイミングで仲介業者を間に挟んでいる販売業者の事業はさらに事業環境が厳しくなるでしょう。

私が開催する現在の1円開始オークションが7年目に入っておりますが、手数料や送料値上げで今後継続が困難になる可能性、またはまとめ売りのみの販売方法に移行する日が来るかもしれません。

御存知のとおり、私は2018年から仕入れ原価(消費税増額分に伴う関税や現地の物価上昇)の増加分は販売価格に転嫁していません。正確に言えば、競りの形式上送料以外価格転嫁はできませんし、今後もするつもりはありません。

その一方で、価格転嫁できないがゆえに工夫して乗り切る知恵と引き出しが増えたのも事実です。

仕入れ原価が上がったからお客さんに負担してくださいといった考えは、私は販売業者側の甘えだと考えています。

基本自分で起したビジネスである以上、天変地異のリスクも含め何が起きても自己責任です。

為替リスクや税制リスクがあるなら10年以上先の仕入れ分までまとめて輸入するといったやり方はあります。そこで法律や周囲を取り巻く環境を口実にした時点で事業の成長は見込めません。

今後は、Ebayを含む海外サイトの開拓や税制による国内法リスクも考慮していかなければ化石販売事業は淘汰されていくであろう危機感は常に抱いています。

ホームページのネットショップ開設やBASEの立ち上げはこういった手数料上昇でプラットフォームが利用困難になったときの共倒れ防止措置でもあります。

どのサイトが機能していくかわかりませんが、一度軌道に乗せたアンモナイト販売業が少しでも長く継続できるように日々努力していくつもりです。

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