アンモナイトの破損事故について
昨日クロネコの大赤字の記事が掲載されていましたのでこのテーマにふれてみます。
クロネコの半期の赤字が111億円だそうです。
私にとってこれはかなり関係が深い内容であると同時に考えさせられました。
これまで6年間販売を続けてこれたのは、クロネコと郵便局の配送網に支えられてきた事業であったからです。
その一方、販売業者と配送業者は悪いときも運命共同体のようなものであり、配送事故の際には全面的に責任を負います。
特に私のように破損しやすい化石を厚みを抑えつつ発送する立場ですと、心配はつきものです。
コロナ渦の2020年あたりから稀にはでありますが、運送中の破損は残念ながら発生しています。
それにも関わらず、クレームトラブルに発展していないのは一重に優しく寛容なお客様に恵まれてきたからです。ただ、この親切心に甘えていては将来的な改善は見込めないのも現実です。
商品代金を返金のうえ、代替品を手配する等の対応で乗り切ってきました。
スライスされたアンモナイトやオウムガイ等は、取り扱い商品の中でも特に脆弱な個体であり危険と隣り合わせです。
単価が安く、お客様が北海道から沖縄にまでいらっしゃる状況ですので配送料を抑えるかどうかは死活問題なのです。ヤフーのネコポスの送料も最初は210円だったものが230円になり現在に至っています。
この全国一律料金を維持すること自体そもそもクロネコの財政を逼迫しているのではないかと考えています。
コロナ渦で配送事故が散見されるようになった時期も配送員の人手不足は指摘されていました。
私の方では「ワレモノ」シールを添付すること、60サイズ以上ですとワレモノ・下積厳禁指定に必ずしています。
また、発送元も普段から雑談や配達員の集荷状況確認できる付き合いのある最寄りコンビニに限定しています。受け取りの督促に対して気分を損ねるお客様もいらっしゃいますが、荷物の紛失は発見が遅れると事実上不可能になるため私は割り切って対応しています。
郵便局経由の発送は、これまでレターパック・定形外郵便ともに破損事故は一件も発生しておりません。ここにやはりクロネコの荷物取り扱いの丁寧さ不足なり人手不足の苦しみが滲みます。
でも、敵対せずに共存共栄しつつ事故を減らし、丁寧な梱包や発送を手掛けて事故の頻度を減らしていくしか事業継続の道はないのです。
クロネコの決算記事を見て色々考えさせられました。