難問カリフィロセラスとホルコフィロセラス
以前にフィロセラスについてまとめましたが、どうやらカリフィロセラスとホルコフィロセラスの同定に成功してる事例は殆どなさそうです。
もう一度現時点までに分かっている内容をまとめて整理します。
サンプル標本が少ないため、断定もできなければ確証があるわけでもないので独り言の延長程度です。
ただし、自分を戒めるためにラベル作成や出品時の記載には書いていこうとやっています。
カリフィロセラス
そもそも論カリフィロセラスはどこの地層から出るのかとの疑問がまずでるでしょう。
私が把握してる限り、チュレア地層とメナベ地層から見つかっています。
メナベ地層からは大量に見つかっています。これまで模様が地味な点および判別不可能なほど表面が削られていることもあり、ラベル付けはしていませんでしたが今週から出品時に区別して出すようにしてます。

チュレア地層からも見つかっているものの、こちらはホルコフィロセラスに混入されている感じです。

チュレア地層のアンモナイトは市場にほぼ流通しないうえに、現地の業者は全種ごちゃ混ぜ出荷なので仕方ないでしょう。
明確な外観の差
ネット上の写真を見ても、ホルコフィロセラスの方は一定量のサンプルが検出されるものの、カリフィロセラスは殆ど出てきません。
市場でのニーズがないこと、オークションにかけても高騰しないため業者が敬遠していることが原因でしょう。
ホルコフィロセラスは、卍のような模様が入るのが特徴で例えるなら風車のプロペラのような紋章にも見えます。

これに対してカリフィロセラスは、模様が直線です。もうこれだけでもかなりマニアックな領域でここを掘り下げてサンプル集めはもはや自己満足でしかありませんね。
フィロセラスのランキング
日本やヨーロッパでも見つかるため、比較対象として人気の高いフィロセラスです。
マダガスカル産でも複数の地層で発見されています。
オークションを行って高騰するランクづけをしてみましょう。個体差によって価格はもちろん上下しますが、平均値の話です。
①マジュンガ産フィロセラス殻付き
②チュレア産プチコフィロセラス研磨済
③チュレア産フィロセラス遊色
④チュレア産ホルコフィロセラス
⑤メナベ産カリフィロセラス、他フィロセラスSp
幼体で判別する難しさ
御存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、私は5年以上販売個体にラベルをつけていませんでした。
これには深い理由があり、間違った情報を書いても責任を負えないこと、誤記載するくらいならあえてつけない選択肢もあるとの考えからです。
例えるなら、小学校の先生が書けもしない漢字を授業で書いて間違えた情報を生徒に提供するくらいならひらがなで書いておいた方がまだいいといった感じです。
世間で大手と呼ばれる業者のラベルは間違いだらけです。そこに気づく人は少ないでしょうからそのまんま看過されています。
先日もヤフオクにユーアスピドセラスのスライス個体がペリスフィンクテスとして販売されていました。そんなもんなんです。
加えて、販売業者の範疇というより、研究者に委ねられる領域との認識が私にはあり、専門知識を持ち合わせていない独学我流で仕入れ販売に特化してやるとやらない方がいいんではとの意見もありそうでした。
アンモナイトには、成体と幼体があり、ウミシネノセラスやネオシレシテスのように幼体だと見分け困難な個体も多数存在しています。
これにマダガスカル人の研磨による殻が削られている状態がさらにラベル付けを困難にさせています。
上述のウミシネノセラスとネオシレシテスの見分けが言語化してできる方が日本の研究者に何名いるのか個人的には聞いてみたいです。
感覚的にこれは違いがある、巻きが違うといった説明はできるとは思います。論文等で発表された形跡は今のところ見当たりません。
カリフィロセラスの現状
おそらく人気ないから追求する方もいないと思いますが、カリフィロセラスについてわかっていることを記載しました。
これがカリフィロセラスと同定する根拠だとのポイントがあればこっそりと教えていただきたいです。
これまで私が市場流通させたフィロセラス達にもカリフィロセラスはたくさんいるはずです。
また、カリフィロセラスであるにもかかわらずホルコフィロセラスとして販売してケースもあるはずですのでその点については心よりお詫び申し上げます。
現状で言える判別ポイントは、模様が卍か直線かの一点になります。

