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通称オパール化アンモナイト

ヤフーオークションやメルカリでよく見かけるマダガスカル産アンモナイトは赤い遊色を宿しています。これが1998年あたりから日本にも流通し始めたと聞いています。

アクセサリーに加工する用途としてとても人気があります。私の中では赤アンモナイトは売上にあまり大きなシェアはないものの、日本人には圧倒的に現状では普及しており他の販売業者の主たる取り扱い商品でオパール化アンモナイトと呼ばれています。

この普及度の影響もあり2018年から2019年は私も最初は赤アンモナイト探しに奔走していましたが、その後コロナ禍と円安があいまって赤アンモナイトに依存した販売方法は厳しい状況に追い込まれました。そこで途中からこれはもう市場が赤アンモナイトに関しては飽和状態で供給過多と割り切り、青から紫、ピンク、黄色とカラフルな個体を売り込むことにしました。

何度も書いているとおり遊色についてはカナダ産の発色が一番強いです。しかし、色彩の多様性と価格競争力ではマダガスカル産が優位性をもつと個人的には思っています。そもそもカナダ産は一部の富裕層以外にはなかなか手が出せる価格帯ではありません。

遊色個体の特徴として、剥がれが少なく表面がつるつるしている個体には鮮やかな発色はあまり見られません。逆に、表面が凸凹していたり剥がれがあると発色が鮮やかになる傾向があります。この条件をもろに満たしているのがカナダ産であるといえます。人が人生で浮き沈みを経験している方が人間的深みがあるのと似ている気します。

マダガスカル産の種明かしをしてしまいますと、赤も青も一部(ゴードリセラスやネオシレシテス等)を除き元の個体は青の殻をまとっています。研磨過程で現地人がどの層を表現型として見せるかを調整しています。

ただ、ここでは遊色タイプにどのようなものがあるか今回は種はさておき色に重きをおいて列挙したいと思います。この遊色タイプの多様性によって私の販売相場は下支えされています。

今後どこかで記事にしますが、販売が単調にならないように色合い、サイズ、種、形状、個数の組み合わせで幅を持たせて価格を維持しています。

1.青色

おへそ周りまで綺麗に遊色がのっています。

2.青紫色

たまにしか出てこないセルリアンブルーが深くのり青紫色になるタイプ

3.ピンク紫色

研磨がかなり入り殻が薄くなることでピンク紫の層が出てきます。

4.緑色

赤胴色に緑色がのっています。
乳白色の下地に緑が入るタイプ

5.青にピンクの縁取り虹色

マダガスカル産の真骨頂の青緑黄ピンクと虹色です。

6.赤の遊色

これが世間に言われるオパール化遊色

7.赤に緑が混ざる遊色

8.赤紫の遊色

凹凸のへこみ部分が紫になっています。
赤と紫の共演

9.ステングラスのような虹色窓

溝部分が緑色になっています。

溝に虹色が浮き出ています。

10.紫色が強く出るタイプ

紫が全面に出るタイプ

形状からなのか青は全く入らず紫が出るタイプ

11.黄金色に見える遊色

ピンクと黄色が重なり金色に見える遊色

12.ピンクの色合いが特に強いタイプ

ピンク紫の個体と被る色合いですがピンクの方が強め
青、黄、緑、ピンクでピンクがもっとも目立つ色合い
金属光沢に黄色ピンクが混ざるタイプ
鎌のようにくぼんだ部分がピンクに輝く個体

13.紫、ピンク、黄色の混在する遊色

チュレア産のフィロセラスの殻に見られる特有の遊色

こちらはマジュンガ産の個体で紫、ピンク、黄色が出る個体

この記事の著者

たまき

管理人のたまきです。
1979年11月13日生まれ、これまでアフリカで建設業を通じフランス語通訳や石油ガスプラントの海外営業業務に従事してきました。

アフリカの地政学リスクを取捨選択して事業展開しています。
他の販売者が仲介業者を介すところを自分だけで直輸入することで、コストを最大限カットし低価格と高品質を両立しています。
2018年よりマダガスカル産アンモナイトを年間トン規模で仕入れて販売しています。

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