巨大個体で利益は出るのか?
巨大個体を私もよく出品しているのでこのテーマで記事を書きます。
巨大個体を仕入れ販売するメリット
展示販売で巨大個体を売り捌いた経験がないため、ネット販売のみの前提で述べます。
巨大個体は空輸便で輸入するのは困難であり、その業者の仕入れ能力を端的に表しています。
またネット上でも1kg超え以上の個体があれば、アクセス件数は伸び客寄せパンダ的な役割を担ってくれます。
現地側からしても巨大個体を売り捌くことは次の採掘費用に売上を再投資できるのでありがたいのです。
ただ、私の場合はサイズ無差別の仕入れを計り売りでしていますので、超巨大個体それこそ20kg超え以上の個体でくらいしか個数単価仕入れは行いません。
それでも、重量無差別仕入れで巨大個体にNGを出さない業者は現地人には都合がよいメリットもあります。
例えば、200kg注文のうちで5kg超え個体を許容してくれる業者なら梱包やら研磨作業は短時間で終わるのです。

巨大個体を仕入れるデメリット
ほとんどの方は推測つくかもしれませんが、巨大個体は置き場が必要となり購買層が限定されます。
また、配送中の破損が起きた場合に業者に掛かるリスクは大きいです。
そして、破損以前に写真では見分け困難な修復が施されてるくるリスクもあります。
巨大個体はオークションで売りに出してもそれほど高騰することはなく、仕入れ原価同然で販売するケースもしくは原価割れの場合が多いです。
タイトルにある利益がでるか否か?でいくと、利益はでません。
巨大個体で抱える赤字を小さな個体を数を売って補填する構図です。

巨大個体の魅力
これまで業者にとっての巨大個体の一長一短について述べてきましたけれども、ここではお客さんにとって巨大個体にしかない魅力にふれていきます。
一番の魅力は大きな展示会場や病院、大学といった不特定多数の出入りする場所で主役として脚光を浴びる存在であることでしょう。
小さな個体はアクセサリー使用や比較用個体、もしくは個人利用が主たる用途になるかと思います。
一方、巨大個体はその存在そのものが空間を支配して化石の奥深さを見る側に伝えるインパクトでしょう。
また、一度日本に入れてしまえば、20kg超えの個体はめったなことがない限り破損はしませんし、大きな値崩れもしないのも買う側にとって将来的に断捨離するときに価値があがっている可能性も高いのではないでしょうか。

巨大個体と私なりの付き合い方
では私はどのように巨大個体を活用していくか最後に述べてまとめます。
現在月1回のペースで銀座でクリーニング体験、展示即売イベントを行っています。
この会場に毎回違う巨大個体を1つは持参するようにしようと考えてます。
将来的に展示する予行演習のような形で見る人の反応を確かめるいい機会になりそうです。
商売的な観点では、やはり利益をもたらす存在とはなりえないのが巨大個体なので専ら用途は展示に限定されてくるでしょう。

