化石市場の今後占い
円安も収まるどころか、ユーロは1ユーロが歴史的な182円にまで到達しましたね。
マダガスカル現地通貨もかなり円安となっており、すべての送金手続きを現状控えています。
他の業者と意見交換する機会は来月の池袋の東京ミネラルではあるでしょうけど、自分なりに状況を考察しておきます。
2023年以降続く超円安
私に円安の影響はあるのか?との質問もよく寄せられます。
これに対する答えは、影響あるけれども他の業者が受ける損害と比べると比較にならないほど軽症となります。
私の在庫の仕入れ時期は古いもので2019年に入荷した個体も多数残存しています。
棚卸資産の税務処理のための為替レートは洗い替えを行っています。
なので円安して仕入れを見送ることはあれど、販売は自分の人生の方が在庫より先に終わる方が可能性高いので直近での影響は軽微です。
ただし、現時点で在庫が底をついてる個体はもう入荷はできません。
仮に入荷するにしても原石やスライスプレートの在庫不足を補填するといった対応を検討する程度でしょう。
マダガスカルのクーデターの影響
私のスタンスは、基本的に政治の影響はあろうが無視して進めるとなっています。
政治がこうだから、だれだれがこう言っているからは基本言い訳になりません。
むしろ原石個体の持ち出しに対する締め付けは、書類審査が緩くなってるとの噂もあるので試してみる価値はありそうです。
フランスとの二重国籍を保有していた大統領が亡命したことにより、軍部が暫定政府として機能しているようです。
新規参入はなかなか難しい?
ヤフーオークションも含めネットユーザー、購入者の市場参入者は変わっているかもしれませんが、販売する側は中国勢、総合天然石屋が化石販売を兼ねている状況に変化はありません。
こうした状況下でアンモナイト販売に新規参入する方はなかなか現れないだろうと私は考察しています。
私もヤフーオークションとメルカリ以外は実質開店休業中のような稼働率です。ただ、ヤフーオークションに対する依存度が上がっているため、前年度比でもオークション売上だけは伸びています。
新規参入するなら定価販売か写真撮影に手間をかけない販売手法になると思いますが、それでは日本の化石マニアの目利きの方は購入してくれないでしょう。
北海道産アンモナイトの相場が暴落しているあたり、ことアンモナイト販売に関しては古参組の事業継続のみにとどまるのではないでしょうか。
今後の仕入れ
今後の仕入れですが予定しているのは以下にとどまります。
原石100kg程度、スライスプレート50枚程度(こちらは郵送仕入れ可能)、異常巻き破片(オークション要員)、チュレア産(未研磨は輸出難易度高いため研磨済のみ)、ウニ化石(ミニのみ)、チュレア産スライス個体、ペリスフィンクテス研磨済個体(メルカリ用)、スライス個体(青と黒50kgずつ)、カニの化石
これらの個体はあくまで現在庫を補填する意味での仕入れを検討しているに過ぎません。これまでの規模感で仕入れを再度行う可能性は低いでしょう。
私の方針は利益をあげることに拘っていないため、やればやるほど損失になるなら展示用個体として保持して博物館を建設するときまで放置する予定です。
私の予想ではノストセラスや未研磨個体が流通しているものの、マダガスカル産アンモナイトも未研磨個体についてはいつ市場流通が止まっても不思議ではない状況なのです。
私は大量に在庫を抱えているものの叩き売りをする理由も卸売りをする理由もありません。
今般日本でもローソンのおにぎり1つ225円まで物価上昇が進んでいます。
マダガスカルは関していえば、もともと日本よりも物価がはるかに安い国だったため、さらに物価上昇の進み方は急です。この物価上昇にアンモナイトを含む化石も影響受けているのは間違いありません。
来月の池袋の東京ミネラルでここに書いてある内容の答え合わせができるはずです。
コロナ禍前の2019年のように化石販売業者が活気に満ちていた時代に戻って欲しいものです。
