マダガスカルに未知のアンモナイトは何種いる？

最近海外アンモナイト関連まとめサイトの闊歩が止まりません。

うさぎではなく、亀の歩みですが日々精進しております。

どうやってラベル作成し出品掲載情報を集めるか？

日本人の常識では仕入れする際に詳細な情報なり産地が提供されると思われるかもしれません。

マダガスカル人にはその感覚は全くありません。それは一長一短で苦労することもありますが、稀少個体を破格で仕入れることができるチャンスでもあります。

私は昔に残された論文か、その論文をもとにつくられたサイトを参考にして情報を取得して所要時間をショートカットしています。

一例が以下のページです。上の検索欄に「madagascar menabe」といった検索用語を入れれば簡単に検索できます。いつの時代にも偉大な先人がおり必要な情報は残してくれています。

今の時代はGoogle翻訳でも内容把握は可能なはずです。

https://www.ammonites.org/index.htm

そもそもどれくらい未知の種は存在する？

流通経路にのっていない、商業化されていない種を含めれば私がカバーしてる種は半分くらいかもしれません。上記掲載のサイトだけでも私が取り扱ってない種が多数存在します。いくつか正確な数字はあげれないくらいたくさんいます。

メナベ産のフィロセラスだけでも少なくとも3系統存在したり、うちの職人が40年以上採掘してて1個体しか出てきていないアナゴードリセラスがいることからも底なし沼と私は分析しています。

例えば、細かく同定すればシュードシューレンバキアもいくつも細分化されます。

これをまとめればマダガスカル産アンモナイトだけで本がとてつもない厚さになることは間違いありません。

固定観念と先入観を捨て去る必要性

先日のブログにも書きましたが、マダガスカルのアンモナイトと付き合うには先入観や固定観念は百害あって一利なしです。

年代が違うからこの種はないはずと決めつければ、マダガスカル人の商品区分とのミスマッチで判断を誤ってしまいます。あるときは年代や地層で区分されており、あるときはメナベ産と地域で年代ごちゃまぜの出荷をマダガスカル人はするのです。

一番大切なことは、自らの信念なり正義を相手にも至上の価値観として強要しない、常に情報をアップデートしていくことだと私は考えています。海外のマニアは情報源が全く異なるので定期的に情報交換を私は行っています。

SNS上には以下のグループのように種の同定に貢献してくれるコミュニティも存在します。

https://www.facebook.com/groups/619477224884456

そこには国籍も学歴も肩書も関係ありません。あるがままの事実を直視することでしか前に進めません。

マダガスカル産アンモナイトの情報が表に出ない理由

マダガスカル産アンモナイトの交通整備は古くはフランス人コリニョンによって行われました。

一方、国の独立後に鉱山省によって外国人の地層への出入りについては厳しい規制が存在します。

つまり、フランス人が言語化して書籍に残す可能性が断たれていった結果でしょう。

以前地層に入ったときに職人から聞かされた商業流通許可の発行の話を思い出します。

レセパセという許可を発行できるのはマダガスカルに6社、そのうち2社はフランス企業である事実です。

間接的にフランスの関与を残しつつも、マダガスカル人は自分たちの主権を守ろうとしたものの、研究や情報の開示からはどんどん遠ざかっていったと推測します。

これは私にとっては販売者としての伸び代が生まれるので歓迎する部分もあります。

今後の展開

これまで書いてきたとおり、Ebayへの進出は見据えて多数の目によって審判を受ける試練は避けて通れないでしょう。

ノストセラスやキマトセラス、キャライコセラス、マジュンガ産異常巻きは日本で売り捌くのは困難につき、海外展開か自らの博物館に展示用で保管する流れになるでしょう。

価格暴落は、私だけの問題ではなくアンモナイトの価値そのものを損ねるリスクもあるので慎重に向き合いつつ、折り合いをつけて展開したいところです。