アンモナイト販売人の独り言④ | 虹色南瓜石(にじいろかぼちゃいし)

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アンモナイト販売人の独り言④

最近イベントが終了し、燃え尽き症候群のようになっておりました。

実は数か月の売上と今後の見通しを考えて賃貸入居していた倉庫兼事務所を解約することにしました。

1か月先の退去につき、時間をかけて整理して引っ越しに備えています。

2023年の入居直後の部屋

解約の理由について

複数理由はあるものの、主に以下のとおり。

①ホームページ維持に加えて事務所の賃料を考えたときに店舗販売もしてもいない事務所兼倉庫を抱える負担が重たい。

②昨年通常の2倍以上の重量を仕入れた在庫が500kg程度目減りしたので自宅と山口の実家に移動させることで固定費を削減を実現できる。

③将来的に展示目的で保有してる個体が充分確保できたため、今後は販売のみに尽力できる。

④月あたりの売上の三分の一近くを事務所維持費はやはり仕入れに回すべきと考えを改めた。

⑤会社を辞めて不動産の書類整理やローン借り換え、ホームページ作成等に集中する必要があったが、今後は日課的な作業に留まることが予想される。

⑥9月以降月に1回のペースでイベントを開催することを目標としており、そうなると事務所不在時間が長くなる。年間12週間、3か月近くはイベント開催で事務所不在となる。

これらの理由を総合的に判断し、9月中旬に事務所を引き払うことにしました。

この影響で写真撮影の背景等に変化は見られると思いますのでお察しいただければ幸いです。

この在庫も700kgくらい販売済で自宅のみでも継続可能と判断

アンモナイト販売の行く末

アンモナイト販売専業の業者は殆ど存在していないことは繰り返し述べてきました。

その理由は、販売する個体の種が少なければすぐに飽きられてしまい市場が飽和状態になること、そもそも産出国側の事情によって輸入ができなくなるリスクがあること等あげればきりがありません。

それでも常連の方々に温かく支えていただき、7年以上販売を継続しています。

一方、今般の物価上昇と日本円の脆弱性を鑑みれば先行きは不透明です。

私の場合、販売で事業利益をあげることを目的としていないので採算概念はあまりありません。

しかし、利益や損失を考えれば他の販売業者さんを見てわかるように天然石との合わせ技や恐竜や三葉虫の化石等にも守備範囲を広げていくしか生き延びる道はないのかもしれません。

日本の経済成長期であれば、同じことを継続していれば結果も右肩上がりで伸びていたかもしれませんが、現在の世界の状況はそれほど甘くありません。

円安が続いていても、海外は賃上げも同時並行して進んでおり消費も活発です。日本にそのような展開は正直期待できそうもありません。

私自身は自分の寿命が尽きる方が先か在庫が尽きるのが先かという状況です。したがって、負担にならなければ趣味の範疇で販売は継続していくことになると思っています。

利益を追い求める業者は、おのずと販売に見切りをつけて市場撤退する可能性が高いでしょう。

これは仮に円安が収まっても、マダガスカル産アンモナイトの価格が今よりも下がることはまずないはずです。

自分のコレクション兼展示のお試しテーブル

今後の販売ペースと売れ残り

1週間に30商品のペースは維持したいものの、チュレア産アンモナイトが在庫なくなれば状況はかなり厳しくなります。チュレア産は仕入れるのはおそらく未研磨はもう厳しそうな雲行きです。

ただ、チュレア産フィロセラスの相場価格にも陰りが見えてきているのでちょうど仕入れを縮小するにはよいタイミングかもしれません。

キャライコセラスやキマトセラスの巨大個体やマジュンガ産の異常巻きは展示品扱いで放置の方向で考えています。

8月15日には年内のイベント予定を確定できる予定です。

次回以降に詳しく書きますが他業者がまとまって仕入れできないチュレア産とメナベ産アンモナイト

この記事の著者

たまき

管理人のたまきです。
1979年11月13日生まれ、これまでアフリカで建設業を通じフランス語通訳や石油ガスプラントの海外営業業務に従事してきました。

アフリカの地政学リスクを取捨選択して事業展開しています。
他の販売者が仲介業者を介すところを自分だけで直輸入することで、コストを最大限カットし低価格と高品質を両立しています。
2018年よりマダガスカル産アンモナイトを年間トン規模で仕入れて販売しています。

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