アンモナイトの原価計算
以前にTwitterに投稿したことありますが、もう一度おさらいしておきます。
アンモナイトの仕入れ原価は仲介業者を介している販売者と私のように直輸入業者では大きく異なります。
私にあるのは繰り返し述べているとおり、個数概念ではなく量り売り概念です。
わかりやすい例をあげます。
赤アンモナイト1kgが5000円で売れるのと、赤アンモナイト15gが1000円で売れるのはどちらが採算見込めるか考えてみます。
原価公表はできないので仮に1kg 4500円が仕入れ原価だとします。
1kgの個体を販売すると利益は500円になりますが、15gの個体ですと932円の利益になります。
販売額でみると1kgの個体の方が売上に貢献しているように見えるものの、実態は真逆になります。
小さな個体であればあるほど採算に貢献する度は大きくなり、大きな個体であればあるほど付加価値をつけて対面販売といった工夫が必要になります。
これが異常巻きや巨大個体を業者が嫌う一番の理由です。
では、大きな個体は仕入れない方がよいのでしょうか?
これはどちらとも言えません。
ヤフーオークションやメルカリで巨大個体を出品していることはアクセス件数を増やすには重要な要素になります。また、研究教材として巨大個体を探している方も多いことから需要と供給のバランスを考えていけば、0にはできないでしょう。
自分の都合だけでは商売は成立しないのでなかなか折り合いをつけるのは大変な作業です。
私が巨大個体を数個必ずヤフーオークションに入れるのは注意を引くためと、在庫放出して保管場所を空けることが主な目的です。
サイズがすべて大きくてもだめ、種が偏りすぎてもだめ、要はバランスになってくるのが私の考えです。
仕入れ原価概念から販売価格を見てみると、これまでとはまた違った見え方になるかもしれません。