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アンモナイトの七変化

アンモナイトの青、赤、縫合線個体として区分して販売をしています。

しかし、この区分は実はマダガスカル人が販売用に決めているにすぎません

私自身も古生物学を専攻しておらず、専門知識がなかったためこの現地基準のまんま初期は販売をしていました。

青、赤、縫合線はいずれも同一のアンモナイトの層をどこを見せるか調整して研磨して出てくる差です。

クレオニセラスの青い殻が半分剥がれて縫合線が露出している個体

順序でいくと、青い遊色の殻が剥がれていない個体はそのまんま研磨して市場流通します。この青の殻をはがしていくと全ての個体はでなく3割にも満たない程度の個体が赤の層で遊色を見せてくれる個体に変化します。

縫合線個体に一部赤の遊色が入っている個体
青い殻の下から赤い遊色層が見える個体
赤の遊色に縫合線が浮き出る個体

そして、青にも赤にもならなかった個体が最終的な加工を経て縫合線個体として送り出されます。

縫合線個体として現地で販売されている個体でへそ周りに青い殻の痕跡が残る

したがって、クレオニセラス・デスモセラス・フィロセラス・ビューダンティセラス等種分けはされていても、どの種にも青・赤・縫合線個体は存在します。

それとは別に黒アンモナイトだけは出る地層が異なり、磁気の強い赤土の地層から出てきます。ただし、黒アンモナイトにも種分けは青の殻つき個体と同様に存在しています。

黒アンモナイトは殻は残るものの研磨過程ですり減っており種の同定が困難

つまり、青・赤・縫合線アンモナイトは元をたどれば同一の種であるといえます。

私はこれを知らずに3年以上販売をしていました。今となっては恥ずかしいかぎりですが、意外と知られていない事実です。

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